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コンテナの修理に50万円もかかった話

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はじめに

海運でFCL(フルコンテナ輸送)を利用して輸入する際、コンテナ返却時に発生する追加費用にも注意が必要です。
特にクリーニング代はよくある費用の一つで、概ね◯千円程度です。

しかし、それ以上に恐ろしいのがコンテナの修理代です。

今回は、私が過去に中国から精密機器を輸入した際に発生した修理費用についてお話しします。

精密機器の輸送中に起きたトラブル

輸入したのは振動に非常に弱い精密機器で、万が一のリスクを避けるためにコンテナ内でしっかり固定してもらいました。こういった機器を輸送する場合、振動を計測・記録できるセンサーや、湿度・温度センサーも一緒に設置することがあります。

今回も念入りに準備をして輸送を進めました。

輸送自体は問題なく、無事にお客様の元に機械を届けることができました。しかし、固定装置を外してみると、なんとコンテナの塗装部分に傷がつき、一部が凹んでしまっていたのです!

「えっ…まさかこんなことに…」と愕然としました。

修理代は150万円!?驚きの見積もり

この状態のコンテナをそのまま返却すると、修理代として150万円もの請求が発生するとのことでした。特殊貨物用の恒温恒湿コンテナですので、高くなるのは仕方がないと思いましたが、さすがにそれは高額すぎて負担できません。?

そこでダメ元で、港湾事情に詳しい業者さんに相談したところ、修理代行を50万円程度で対応してもらえることになりました。いつもありがとうございました!??‍♀️

原因と対応の教訓

このトラブルの原因を振り返ると、私の指示には「しっかり固定する」という点が含まれていたものの、中国側で当て布やスポンジを使用するなどの配慮が不足していたことがわかりました。これは明らかに梱包ミスであり、輸送中の振動による傷を防げなかったのです。

結果として、修理費用は私たちと中国側で折半することで合意し、無事に解決しました。

輸出入にはリスクが潜んでいる

今回のトラブルは珍しいケースではありましたが、貴重な教訓となりました。

輸出入には、どんなに準備をしても思わぬリスクが潜んでいるものです。

この経験を通じて、今後は輸送中の細かなリスクまで十分に考慮し、さらなる注意を払うことを心がけたいと思います。

まとめ

FCL輸入では、クリーニング代だけでなく、修理代といった思わぬ追加費用が発生することがあります。特に精密機器を輸送する際は、商品だけでなくコンテナにも傷がつかないよう、梱包方法や固定方法に細心の注意を払いましょう。

また、輸出入の際には「予想外の出費」が発生する可能性も心に留めておくことをおすすめします。

それでは、次回またお会いしましょう!

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