はじめに
こんにちは!貿易のミカタ事務所を運営している王です?
台風?シーズンが近づいてくると、何かと気を揉むことが増えますよね。でも、台風の影響を考えるのは日常生活だけでは不十分です。実は、海運物流にも大きな影響が出ることをご存知ですか?
今回は、台風が海運物流にどんな問題を引き起こすのか、そしてそれにどう備えるべきかを分かりやすくお伝えします♪
台風が物流に与える影響とは?知っておきたい備えと対策
台風がもたらすヤード(港内)のトラブル
コンテナが飛ばされる?
強風の影響で積み上げられたコンテナが崩れてしまうこともあります。このような被害はニュースにはあまり出ませんが、現場では珍しくないケースなんです。
浸水による貨物の損傷
大雨や高潮でコンテナ内部に水が入り込むと、中の貨物が台無しになることも…。特に衣類や食品は衛生面で廃棄が必要になるケースが多いんです。建築資材も例外ではなく、鉄筋やパイプが錆びて使えなくなることもあります。
これらのトラブルは、貨物全体に大きな影響を与えるんです。
台風の影響はその他にも
台風が船便に与える影響だけでなく、その後の配送段階でも問題が発生することがよくあります。例えば:
• 寄港スケジュールが変更され、到着日が急にずれる
• 道路に倒木があり、配送車が通れない
• 信号機の故障で交通が混乱
• 停電や通信障害で現地との連絡が困難になる
さらに、日本から離れた場所で発生した台風でも、船のルート上で影響を受けることがあります。
台風に備えるための基本の工夫3つをご紹介
こうしたトラブルを未然に防ぐため、物流業界では以下のような対策が取られています。
1. 災害対応保険に加入する
万が一の損害に備え、事前に保険に加入しておけば安心です。ただし保険料が増えてしまうのがこの方法の欠点です。
2. 船便を分散させる
全ての貨物を一度に運ばず、複数の船便に分けることでリスクを軽減します。
3. スケジュールの見直し
台風シーズンを避けて計画を立てるのも一つの方法。特に天候が不安定な時期には、慎重なスケジュール調整が求められます。
急ぎの場合に検討すべき別の選択肢
どうしても予定通りに貨物を届けたい場合、以下の方法を考えるのも良いでしょう。
1. フェリーの利用
フェリーは通常の海運より遅れにくい場合があります。ただし、いつもと違う新たなルートを構築する必要があったりしますので、フォワーダーとの連携が重要です。
2. 航空便を利用する
航空便は最速の選択肢ですが、コストが高いのが難点です。それでも、どうしても間に合わせたい場合には検討する価値があります。
まとめ
台風は物流に様々な影響を及ぼしますが、事前にしっかりとした備えをしておけば、リスクを大幅に減らすことができます。
重要なのは、フォワーダーや関係者との密な連携と柔軟な対応です。台風シーズンには、普段より少し慎重に計画を立てて、確実な物流を目指しましょう。
物流を支える皆さんが少しでも安心して業務を進められるよう、この情報がお役に立てば嬉しいです?
それでは、また次回お会いしましょう!